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表面電離型質量分析装置(TIMS)

Phoenix

表面電離型質量分析装置(TIMS)

イギリス:アイソトプエックス社

Phoenixは、1973年から積み重ねられた技術の集大成となる最新型のTIMSです。高い分析能力と幅広い汎用性を備えます。

特徴

Phoenixは、Isotopx社独自の高度なマルチコレクターテクノロジーである ATONA® アンプを搭載しています。
低ノイズ、広いダイナミックレンジ、シンプルなセットアップを特徴とし、究極の柔軟性と測定精度を実現します。
最新のエレクトロニクス、制御システム、イオンカウンティングを搭載した、高い分析能力と幅広い汎用性を兼ね備えた表面電離型質量分析装置です。
M20コレクターシステムにより、フレキシブルな検出器レイアウトを可能にしています。

Phoenixの主な特徴
  • 最高のパフォーマンス
  • 多様なコレクタアレイ
  • IonVantageソフトウェア
  • デイリー・イオンカウンティング検出器
  • マルチイオンカウンティング検出器
  • 長寿命検出器
  • ATONA®アンプ(特許取得)
    1e-7 Aから1e-17 Aまでのイオン信号を正確かつ精度よく検出可能
    40時間にわたって1 ppmを超える安定性

最高のパフォーマンス

Isotopx社最高の技術者チームにより、定常的に世界に誇る高精度データが得られるTIMSが開発されました。
R&Dチームはシステムノイズを下げるため、最新のエレクトロニクス、制御システム、イオンカウンティングシステムを開発しました。

ストロンチウム同位体比精度 – NBS987 300ngにおいて
  • 外部精度: 87Sr/86Sr < 5 ppm (1RSD)
  • 確度: 15 ppm
ネオジウム同位体比精度 – JNd-I 400ngにおいて(オプション)
  • 外部精度:143Nd/144Nd < 4 ppm (1RSD)
  • 確度: 15 ppm

多様なコレクタアイ

Phoenixは、9個の独立稼動式ファラデーコレクタを持ちます。
各コレクタは、イオンビームが高感度に検出されるよう高精度に配列されています。6個まで増設可能な、コンバージョンダイノードのマルチイオンカウンティング検出器は、非常に安定しており、多目的用途に対応したイオン検出器です。

IonVantageソフトウェア

IonVantageソフトウェアは、TIMSを操作するうえで最も簡便で、柔軟性に優れたソフトウェアです。先進の装置コントロール、エクセルシートへのデータ転送など分析やデータ処理が容易です。

デイリー・イオンカウンティング検出器

Phoenixは、エレクトロニクス、フォトマルチプライヤーとともに、デイリー・イオンカウンティング検出器を一新しました。
デイリー検出器は、ファラデーコレクタのレンジを含む桁数の広いダイナミックレンジとピークフラット、高いゲイン安定性を持つイオンカウンティングに必須な検出器です。 また部品交換の必要がほぼいらず、長寿命です。

M20コレクタ

マルチイオンカウンティング検出器

コンバージョンダイノードのイオンカウンティング検出器は最大6個、ファラデーに追加することができ、それぞれ正・負イオンの検出を行います。コンバージョンダイノードはファラデーコレクタと同じ幅なので、Uについて6個のイオンカウンターを1AMU隔で配置することが可能です。各検出器は個々に稼動させることができ、様々な元素に対応可能です。

長寿命ファラデー&デイリー検出器

ファラデー検出器は、非常に長寿命で信頼性のあるカーボンインサート(特許取得)が付いており、その性能は10年間保証されます。デイリー検出器も同様に、10年間保証です。時間や費用を抑えることも、Phoenixの最大の利点の一つです。

TIMS 1:1 ジオメトリ

ATONA®アンプ

究極の低ノイズ性能

アンプのノイズは、測定の精度に直接影響します。 抵抗ベースのアンプのノイズ性能は、積分時間が長くなると向上します。 ATONA®アンプは、10秒後には1 TΩ抵抗の理論上のジョンソン-ナイキストノイズを下回り、200秒後、ノイズは10 TΩ抵抗の理論上の限界に近づきます。

比類のないダイナミックレンジ

従来の抵抗ベースの技術とは対照的に、ATONA®アンプは、ダイナミックレンジ全体にわたってエレクトロニクスまたはソフトウェアを切り替えることなく、10 cps~1 nA(100 GΩ抵抗アンプに対して100 V)の信号サイズを検出できます。 これは、大きな同位体存在比が存在するアプリケーションで特に役立ちます。さらに、極端なダイナミックレンジと低ノイズにより、同位体組成に関係なく、未知数を最適な精度で測定できます。

素早い減衰

信号の測定後にアンプがベースラインに戻るまでの時間は、抵抗ベースの設計に常に重大な課題をもたらしてきました。 アンプの減衰が長くなると、「オンピーク」測定時間が短縮され、最終的に収集されるイオンが少なくなり、分析精度が低下します。 ATONA®アンプを使用すると、アンプの減衰時間は0.2秒未満であり、市販の抵抗アンプよりも高速であり、補正は必要ありません。

カタログ

【リーフレット】
高精度安定同位体比質量分析装置 SIRIX IRMS
Instope Ratio Mass Spectrometer イギリス アイソトプエックス社製
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【リーフレット】
表面電離型質量分析装置 Phoenix TIMS
Thermal Ionization Mass Spectrometry イギリス アイソトプエックス社製
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